大坂の飲食店で過労により30代の調理師の男性が死去していたことが判明いたしました。
死去した男性の親族などがこのミシュラン店のオーナーに9800万円の損害賠償金の訴訟を起こしておりました。
裁判長の金地香枝裁判官は店に対して8400万円の支払いの判断を下しました。
私も20年以上前ですが、飲食店で働いていたことがあります。小さなお店だったので朝は9時頃から昼営業の仕込みで働き、昼休みは2時頃から2時間程ありましたが、夕方からの予約によっては昼休みなしで、深夜24時間半くらいまで働きました。
飲食店では有名店ほど、労働条件が厳しいでしょうね。
何よりも、名の通った有名店で一定のポジションに上がるまで働いたら、それで独立する時に何々の店で修行した。ということになりますから。店からしたら、修行させてやっている、という感覚になるのでしょう。
修行というスタンスでお店に入ると働き方改革などは単なる掛け声になります。
しかし、自分に対して技術をつけるには生半可な気持ちではムリなのも事実のようです。
今回は過労での30代の調理師さんが死去した大阪のミシュラン店に関して取り上げます。
大坂ミシュラン店の場所はどこで店名は?
大坂のミシュラン店での33歳の料理人の死去に関しては朝日新聞が以下のように報道しております。
グルメガイド本「ミシュランガイド」掲載のフランス料理店(大阪市中央区)で調理師だった男性(当時33)が劇症型心筋炎を発症し、後に死去したのは長時間労働が原因だとして、男性の妻ら遺族3人がオーナーシェフと当時の経営会社に約9800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、大阪地裁であった。
金地香枝裁判長は店側に計約8400万円の支払いを命じた。
同店は「ミシュランガイド京都・大阪2020」で、5千円以下で質の高い料理を出す「ビブグルマン」として紹介されている。
男性の妻は判決後、「主人も喜んでくれると思う。従業員を使い捨てるのではなく、もっと大事にしてほしかった」。
オーナーシェフは代理人弁護士を通じて「死去と過重労働との因果関係はないものと考えている」と述べた。
出典:朝日新聞
金地香枝裁判長は店側の責任を大筋で認めて損害賠償額の請求額のほとんどを認めるかたちとなりました。
死去した調理師の妻も判決を喜んでおりますがオーナーシェフは過重労働はなかったとの認識で不一致が見られます。
控訴するかどうかは今後の展開次第ですがまだ不確定のようです。
この大阪のミシュラン店とはどこの場所にあるなんという店名のお店なのでしょうか。
調べていくと場所が大坂市の中央区にあるフレンチレストランということが判明いたしました。
ミシュラン掲載のフレンチレストランで大阪市の中央区にあるお店は、アドック、ピエール、サマッシュ、アニエルドールなど10以上のお店があるようです。
これらのフランス料理店のどれかなのは間違いがないようですがまだどこのお店なのかの店名は公開されておりません。
今後報道の中でフランス料理店の店名などが判明した際にはこちらのブログでもアップしていきたいと思います。
過労で30代調理師死去
過労で30代の調理師さんが死去したとのことですがなぜこのようなことが起きてしまったのでしょうか。
というか今でも長時間の労働は当たり前のように行われているようです。
有名なフレンチ店やイタリアンでは働きたいという人間がたくさんいて修行の名の元安い給料で働くのです。
しかし、有名フレンチレストランでの修業は調理師自身の経験とネームバリューにも直結するのである意味WIN‐WINの関係でもあるのです。
過労まで無理をするのはいただけませんが今後のレストラン業界の方向性を変えるエポックメイキングな判決のような気がします。
ビブグルマンとは
今回の報道でミシュランガイドでの「ビブグルマン」というものが出てきます。
ミシュランというと星がいくつあるなどというのが普通です。
2014年から導入され日本では焼き鳥店やラーメン店なども掲載されてお店選びの一つの指標となっています。
ネットの反応
オーナーシェフの名前とお店を公表すべきとの意見が多いようです。
週刊誌などで報道に乗ればミシュラン店のレストラン名なども実名で公表される可能性があると考えられます。
今後控訴などの動きがあればこのフランス料理店の名前や場所もはっきりと報道されるかもしれません。
働き方改革とか言ってますが、中小企業、個人経営のお店には関係のない話なのでしょう。
こんなオーナーやシェフは名前を公表すべきだ
ボロぞうきんの様に働かせられる労働って有名店には、今でもあると思う。
高級ホテルのレストランを含めて飲食店は規定時間勤務なんてありえません。完璧に真っ黒ですよっ。何を言うのかと…。