芥川賞作家の古井由吉さんが82歳で死去いたしました。
自宅で逝去されたとのことで葬儀はすでに近親者のみでとり行われたそうです。
翻訳家などを経て1970年に専業の作家になり後に芥川賞をとることになります。
村上春樹以外の日本の作家たちが束になってかかっていっても、
全く歯が立たないレベルの作家でした
芥川賞作家と言ってもこの年代の人じゃ
一般的に知られてないよな
評論家の評価が際立って高い作家だった
芥川賞を受賞したのが約50年前ということで知る人ぞ知るという感じの作家さんですが今回の訃報により作品に興味を持った方も多いようです。
古井由吉が死去で死因は肝細胞癌
古井由吉さんの死去は時事通信社などがこのように報じております。
芥川賞作家で、「内向の世代」を代表する古井由吉(ふるい・よしきち)さんが18日午後8時25分、肝細胞がんのため東京都世田谷区の自宅で死去した。
82歳だった。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻睿子(えいこ)さん。
晩年になっても創作意欲は衰えず、老いや忍び寄る死の影に思いをはせた作品の執筆を続けた。熱心な競馬ファンとしても知られ、競馬に関するエッセーなども執筆した。
出典:時事通信
競馬ファンでも知られていた古井由吉さんですがそれにまつわるエッセーなども発表しておりました。
80代まで活動をしており多くの文筆の業績を見ることができます。
その中でもやはり1970年代の芥川賞の受賞が大きな転機になったことは間違いがないようです。
71年、精神を病んだ女性と出会った男の内面を幻想的に表現した「杳子(ようこ)」で芥川賞を受賞。
精神世界の深遠な内面を表現した傑作を言われているようです。
今回の古井さんの死去で改めてスポットライトがあてられる形となりました。
経歴学歴
古井由吉さんは東京都出身で大学も東京大学です。
東京大大学院修士課程を修了しましたがその時の専攻はドイツ文学でした。
その後大学に勤務しますが金沢大学や立教大学でも教鞭をとりながら文学の研究に没頭していたそうです。
1970年に専業作家となりますがその翌年に芥川賞を受賞し周囲を歓喜の渦に巻き込みました。
他にも谷崎潤一郎賞など多くの賞を獲得しその後は芥川賞の選考委員に選出されております。
又吉直樹の関係?
ピースの又吉直樹さんの文学的才能を早くから評価していた人物としても古井由吉さんは知られておりました。
又吉さんの文学好きはテレビ番組などで取り上げられていましたが本格的なものではなく趣味的なレベルなのではなどの意見が初期は多いようでした。
しかし古井さんは初めのことからピースの又吉直樹さんの才能を見抜いていた数少ない人物の一人だそうです。
ネットの反応
又吉直樹さんとの関係で興味を持って検索している方が多いよう印象です。
またこれで昭和が遠くなったとの嘆きのコメントもたくさん寄せらています。
競馬好きで知られた作家の方ですね。
かつては、「優駿」に連載をもっておられた記憶が…
「 杳子 」とか読んだなぁ。
まだ、メンヘラなんて言葉がなかった時代。
昭和遠なるわ
安らかに