「商業界」などの専門誌を発行していた株式会社商業界が自己破産申請をいたしました。
流通業界で知名度のあった商業界が倒産し事業停止に陥ったことで中小企業の愛読者などからは驚きの声が広がっております。
うっわ商業界ほどの老舗&有名どころも駄目かぁ
雑誌メインの出版社非常には厳しい経営が続いています
小売業界では有名だった商業界ですが時代の流れについていくことができなくなったのでしょうか。
今回はそんな商業界の倒産理由などに関して取り上げます。
商業界が破産し事業停止
商業界の破産と事業停止に関しては帝国データバンクがこのように報じております。
(株)商業界は4月2日に東京地裁へ自己破産を申請した。
当社は、1948年(昭和23年)8月に設立された出版社。外食や小売、流通各業界を対象とした出版、セミナー事業を手がけ、高い知名度を有していた。
ピークとなる2001年6月期には年売上高約20億円を計上していたが、大手資本による中小、個人商店の淘汰が進むなかで需要は減退、業績は下降線をたどり、2019年6月期の年売上高は約7億円にとどまっていた。
直近では2期連続の赤字が続き、金融機関に対して返済のリスケジュールを行っていたものの債務超過状態を脱することが出来ず、今回の措置となった。
出典:帝国データバンク
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— 商業界 (@shogyokai) March 26, 2020
商業界は自己破産という道に進んでいってしまいました。
飲食やアパレルなどの小売りなどで2000年代までは圧倒的な知名度と信頼感のあった雑誌です。
セミナーなども有名でしたが時代の流れなのでしょうか、今回事故破産という結果になってしまいました。
この2年間は赤字だったとのことで売り上げもデジタル化の波で落ち込んでいたことが想像できます。
小売業の中には今回の商業界の破産に関して本当にショックを受けている経営者も多いようです。
倒産理由は?
商業化の倒産理由に関してはどのようなことが考えられるでしょうか。
雑誌全体が苦戦していることはすでに知られているところです。
そして商業界はセブンイレブンなどの黎明期の日本の小売りやマーケティングを事業者に知らしめた役割が評価されております。
どのようなことをしたら売り上げが伸びるのかなどの最新のマーケティングをアメリカに勉強に行ったりもしておりました。
しかし、昭和のころの情報が何もないときの商業界は圧倒的な情報量で経営者に信頼されておりました。
やはり時代がデジタル化し情報が廉価になり紙媒体の存在感が薄れてきたことが商業界の倒産の主な要因と考えるむきも多いようです。
セミナー運営は?
商業界で有名なのは専門誌の「商業界」と毎年泊まり込みでおこなうセミナーです。
このセミナーに参加したり従業員を参加させる社長なども多く絶大な人気がありました。
しかし、そのような泊まり込みのセミナーで得られる情報は生の情報として有益なのでしょうがライバルのコンサル会社や総研もありじり貧になっていたと思われます。
今後のセミナー運営は白紙のようですがまた商業界らしい有益なセミナーを行ってほしいとの希望もたくさんあるようです。
ネットの反応
中小企業の経営者にとても人気のあった「商業界」ですがその歴史にピリオドを打つこととなります。
本当に残念で悲しいとのコメントもありますが時代には逆らえないという意見もあります。
実際のところ、一般ニュースはともかく業界特化の専門or業界紙(誌)は
各紙誌の自前サイトを除けば、まだネットが紙媒体の質に全然追いついてないから
クオリティへのニーズそのものはあるし住み分けられるはずなんだけどな…
老舗かつ専門誌という出版業界でも堅いとされてきたところが
ついに破産とは。
事業には栄枯盛衰あるもの。
現状分析、提言するべき処が、『破産申請』ってプロとして、どうなの?ってここの編集長、営業部長に聴きたい。