愛知県の蒲郡市にある冨士見荘が新型コロナウイルスの影響で倒産しました
中国からの観光客をメインにして運営をしてきましたが新型肺炎のウイルスが拡大し今後の売り上げや利益の見込みがたたないとして破産申請を名古屋地裁に申請しました。
創業は昭和31年の老舗ですが新型コロナウイルスの影響をまともに受けた状況です。
インバウンドで持ち直したとしても、それだけでは…
みんな厳しいなー。
もし自分がその経営者だったら、自分の言ってる事ができるのかな?
キャッシュはジリ貧、インバウンドに特化してなんとかやり繰り。
そうなる前に新しい事業を始められる経営者なんてほんとにごく少数。
今回の新型肺炎の騒動で中国人の団体ツアー客のキャンセルが相次いだことで冨士見荘の破綻となったようです。
今回はこの冨士見荘の倒産について調べてみました。
冨士見荘倒産/社長は誰?Facebook
愛知県蒲郡市の冨士見荘の倒産に関しては東京商工リサーチがこのように報じております。
(株)冨士見荘(TSR企業コード:510067255、法人番号:9180301011281、蒲郡市西浦町大山17、設立1956(昭和31)年2月、資本金9600万円、伊藤剛社長)は2月21日までに事業を停止し、名古屋地裁豊橋支部への破産申請を小林輝征弁護士ほか1名(弁護士法人中部法律事務所、名古屋市中村区名駅3-23-6、電話052-562-0775)に一任した。
蒲郡市の西浦温泉で観光旅館「冨士見荘」を経営していた。
近年は需要が高まる中国人ツアーの受け入れに注力。多くの中国人観光客が利用していた。こうしたなか、2020年1月、中国で急拡大した新型コロナウイルスの影響で中国からの団体ツアーのキャンセルが相次いだ。
春節の大型連休と重なることもあって、盛り上がりを見込んでいた需要が確保できなくなったため、先行きの見通しが立たなくなり、事業継続を断念した。
出典:東京商工リサーチ
中国の春節でのツアー客をあてにしていたところ新型コロナウイルスの影響で需要がしぼんでしまい予約のキャンセルが相次いだようです。
その事で資金繰りが悪くなりキャッシュフロー的に工面がつかなくなったということのようです。
この冨士見荘の社長伊藤剛氏で30歳弱の若手の経営者です。
おそらく2代目か3代目としてこの冨士見荘の経営を任されていたのでしょうが新型肺炎での外国からの予約のキャンセルにより倒産という憂き目にあってしまうこととなりました。
ご報告
中日新聞などでご存知の方もいらっしゃると思いますが「株式会社冨士見荘」は、この度、廃業することにいたしました。
コロナウイルスの件が決断する大きな材料になりました。
旅館を通じて本当に沢山の方々と出会い、そしていろいろな経験も…
伊藤 剛さんの投稿 2020年2月22日土曜日
Facebookに冨士見荘の社長のコメントが載っております。
破綻旅館一泊いくら?愛知県蒲郡市
愛知県の蒲郡市にある破綻してしまった冨士見そうですが一泊いくらくらいの旅館だったのでしょうか。
現時点では予約の受付は行っていませんので今の価格はわかりませんがトリップアドバイザーのサイトに価格帯の表示が残っておりました。
トリップアドバイザーによると価格帯は18,000円から33,000円のようです。
口コミなどでは安いとの評価が多かったので、食事やツアー申込などするともっとリーズナブルに宿泊できるのかもしれません。
冨士見荘はどんな宿だった?
冨士見荘の口コミを参考にどのような宿だったのかが少し垣間見えると思います。
部屋代が食事付きで格安という口コミがありましたが薄利多売のような形になっていたのかもしれません。
そしてやはり中国のツアー客が多く活気があるとの意見も多いようです。
ネットの反応
もうすでに行き詰っていたけど、中国人観光客頼みで何とか持っていた感じですね。恐らくそういう会社はたくさんあるのでは。日本はもうすでに主体性を失った後進国となっていることを自覚すべき時に来ているかもしれませんね。
かわいそうなことではあるが・・・
中国人観光客だけに頼っていては、いずれダメになっていたと思う。
一度、資金ショートを起こしてからの経営は想像を絶するものだったんだろうと同じ経営者としてしみじみ思う。
それこそ従業員一丸となって乗り切っていこうとしていたに違いない。
顧客層が中国の方々に偏ったとはいえ持ち直してきた矢先だっただろうに・・・
コロナウィルスが人だけでなく経済を蝕んでいるのは間違いない。
私も小さな旅館の経営をしてますが、チャイナマネーの誘惑に負けない様にインバウンドには手を出さずにやってきました。
厳しいことには変わりないですが、インバウンドは麻薬の様なもので、即効性はあるが長い目で見た時には良いことはありません。
但し国内の人口が減少するなかで、旅館が生き残ることは至難が現実です。