フローリング掃除/床の黒ずみを落とすとっておきの方法とは?

フローリングの床は手入れが簡単だけれども…

フローリングの床は、畳などと違ってお手入れが簡単です。
新築の住宅では、家の中をすべてフローリングにすることもあるかもしれません。

しかし生活をしていく上で、汚れとは切り離しては考えられません。
髪の毛やほこりは、掃除機で吸い取ることができますが、黒ずんだ汚れはなかなか落とせないものです。
雑巾などで拭いてみてもきれいにならず、困ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこでまず考えてみなくてはいけないのが、その黒ずみの原因は何なのか、ということです。
実はフローリングの黒ずみは、原因によって掃除のしかたが違うのです。
まずは原因を突き止め、それに見合った方法で掃除を進めていきましょう。

汚れは原因ごとにちがった!

フローリングが黒ずんでくる一番の大きな原因は、足の裏の皮脂汚れです。
毎日素足で歩くことによって、少しずつ皮脂がフローリングに付着します。
時間が経つと、その皮脂が黒く変色し、黒ずみを作ってしまいます。
皮脂はじわじわと、フローリングに浸み込みます。
量の違いはあれども、人間なら誰でも、皮脂は分泌されるもの。
また子どもがいたりペットを飼っている家では、なおさら汚れやすいと言えます。

もしキッチンの周りのフローリングが汚れていたら、それは料理中に飛び散った油が汚れの元です。
付着した油を放置していると、それが酸化してしまい、黒ずみの原因になります。
キッチンでスリッパを履いていたら、その裏に油が付着して、汚れの範囲を広めてしまうこともあります。
キッチンマットを敷けば、汚れの度合いは軽減されるかもしれません。
しかし、油の飛び散りを完全に防ぐことはできず、それが汚れの原因となってしまいます。

また、ベランダや窓のサッシの近くのフローリングが黒ずんでいたら、それはカビ汚れの可能性があります。
室内と室外の温度の差が大きいと、窓には結露しやすくなります。
この湿気にさらされ続けることで、フローリングにカビが発生するのです。
それでは、寝室に黒ずみができていたら。
もしかして、フローリングの上で布団を敷きっぱなしにしていませんか?
またフローリングの上にカーペットを敷きつめて、空気の流れを遮断していませんか?
この状態では、就寝中の汗を布団が吸い込み湿気がこもって、カビの発生につながってしまいます。

あとはワックスの劣化が考えられます。
フローリングの上に薄い膜を作って、傷や汚れから守ってくれるワックス。
これは時間が経つと劣化して、だんだんと黒ずんでいきます。
特によく歩く部分のワックスは劣化しやすく、そのままにしておくと、ワックスが剥がれてまだらになってしまいます。

汚れの落とし方

それでは、汚れ別に落とし方を見ていきましょう。

皮脂や油汚れ

まずは、一般的な皮脂汚れと油汚れの落とし方です。
皮脂や油は酸性です。
この汚れにはアルカリの性質を持つ重曹が、大きな効き目を発揮します。
バケツにぬるま湯1リットルを汲んで、大さじ3杯ほどの重曹を溶かしておきます。
それを雑巾に含ませ、固く絞って汚れを拭いていきます。
用意するものは、重曹とバケツと雑巾だけ。
できれば一本一本の繊維が細い、マイクロファイバー雑巾があるといいですね。
フローリングに傷を付けたり、ワックスを剥がしてしまう心配がないからです。
なければ、普通の雑巾でかまいません。
ただゴシゴシと力を入れて擦ると、傷をつけてしまいます。
汚れの部分だけを、優しく擦り落とすようにしましょう。

カビの汚れ

次はカビ汚れの落とし方です。
カビによって変色した汚れは、クエン酸できれいにすることができます。
酸性の液体で、除菌効果も期待できますよ。
クエン酸を小さじ1杯に対して、水1カップを混ぜ合わせクエン酸溶液を作ります。
スプレーボトルに入れ、床にかけつつ、乾かないうちに雑巾で拭き取っていきましょう。
そのあとは、乾いた雑巾で仕上げ拭きをしてください。
注意する点は、フローリングに傷を付けてしまう恐れがあるので、あまりクエン酸溶液の濃度を、高くしないことです。
クエン酸には、カビの再発生を抑えてくれる力もあるので、活用してくださいね。

汚れ落としの注意点

毎日掃除していても、気が付けば黒ずんでいるフローリング。
この黒ずみの正体に合わせて、どう対処するのかがわかりましたか。
放置していると、その黒ずみはなかなか取れなくなります。
ワックスの劣化が原因なら、ワックスを一度剥いで塗り直す作業が必要ですが、一般的な皮脂・油汚れなら、自分で落とすことができます。
小さな子どもやお年寄り、ペットがいる家庭なら、なるべく体に影響のないもので掃除したいですよね。
そこでおすすめしたいのが、この重曹とクエン酸です。
両方とも料理にも使えて、口に入れてもまったく心配のないもの。
注意点としては、重曹は研磨剤の効果もあるので、黒ずみをきれいにしようとするあまり、力を入れすぎないこと。
またクエン酸は、フローリングを守るためのワックスを、剥がしてしまう場合があります。
濃いクエン酸溶液は使わないようにしてください。
どちらも、水に溶かしたものを汚れに吹き付けて、雑巾で拭き取るだけの手軽さ
二度拭きをしっかりすることを気を付ければ、跡も残りません。
自然素材の重曹とクエン酸の二つを使った、フローリングの黒ずみの掃除。
人間の体にも、地球にも優しい、エコロジーな掃除を始めてみませんか!

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