ビルフアン氏が代表を務めるアルケゴスに関連して金融機関が多額の損害が出ているという報道があります。
先日野村ホールディングスが2200億円の多額の損失のポジションを明らかにしましたがその理由はアルケゴスということのようです。
さらにクレディスイスも多くの損失を出しているということで問題は大きくなっているようです。
今回はアルケゴスショックとも言われ始めている問題などに関して取り上げます。
アルケゴスショックの問題
アルケゴスショックとも言える今回の問題はブルームバーグが下記のように報じております。
野村ホールディングスとクレディ・スイス・グループは米アルケゴス・キャピタル・マネジメントの大規模な株式ポジション巻き戻しで「多額の損害」を被る可能性がある。両社の株価は29日の取引で急落した。
ビル・フアン氏が運営するファミリーオフィスのアルケゴスに資金を貸し付けていた銀行は、アルケゴスが先週マージンコールに応じられなかったことを受け影響の封じ込めを急いでいる。
アルケゴス関連の200億ドル(約2兆2000億円)を上回る規模のポジションが強制的に解消されたことで、百度(バイドゥ)やバイアコムCBSなどの株価が大きく変動したほか、ウォール街の大手金融機関が容易にしている不透明なレバレッジ取引の世界に視線が集まった。
取引について知る複数の関係者によると、レバレッジの大半はスワップを通じて銀行が提供していた。ポジションは銀行のバランスシート上にあるため、アルケゴスは規制当局に保有高を報告しなくてもよかった。
出典:ブルームバーグ
アルケゴス・キャピタル・マネジメントが金融市場に与える影響はかなりのものになりそうです。
野村ホールディングスも2200億円という損失の計上があるようで株式市場でも過去最大の下落を記録しました。
他にもドイツ銀行やBNPパリバなど名だたる金融機関がアルケゴスとの取引があるようです。
破綻か?
アルケゴスに関連して金融機関が破綻するのではなどの噂もあるようです。
数千億円の損失が確定してしまったら企業のゴーイングコンサーンの前提が崩れてしまうような感じもするというような意見を持っている方もいるようです。
ビルフアンの経歴は
ドイツ銀がアルケゴスでリスク、遅過ぎたヘッジファンド向け事業撤退 https://t.co/daDYcaP2m1
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) March 29, 2021
アルケゴスの運営者のビルフアン氏の名前が突然いろいろな紙面にでるようになりました。
簡単なビルフアン氏の経歴があります。
フアン氏はタイガー・マネジメント出身だが、タイガー時代はウォール街やニューヨークの社交界では無名の存在だった。
タイガー・マネジメントが閉鎖される中で同ファンドを離れた同氏はロバートソン氏の支援を受けながら自身のタイガー・アジア・マネジメントを約10年間運営し、リターンがトップレベルの大規模ファンドに育て上げた。
12年、フアン氏はタイガー・アジア・マネジメントにおけるインサイダー取引での有罪を認めた後、同ファンドを閉鎖した。米司法省によると、同ファンドは08、09年に不正利益1600万ドルを得ていた。
同氏はファンド閉鎖直後にファミリーオフィスのアルケゴスを立ち上げた。アルケゴスは大規模なトレーディングを矢継ぎ早に行うことで財を増やしたが、フアン氏はこのような手法について語ることはなかった。
ビルフアンシは有名な金融機関の出身でそこで腕を磨き、紆余曲折しながら現在のアルケゴスを設立しました。
トレーディングの内容はほとんど明かされていないようですがどのような手法なのでしょうか。
ネット上の噂に踊らされることの内容に気を付けるべきなのではというような意見もあるようです。
ネットの反応
ネット上では巨額の金融機関の損失に驚いているようなコメントも多いようです。
普通の人には接点がないヘッジファンドなどの金融の損失の報道です。
このような金融機関の大幅な損失が破綻につながる可能性もあります。
リーマンショックはLTCMの破綻などを想起する投資家の方もいるようです。
この影響が大したことがないことを
切に願います。利益確保のため
他のファンドも同じような
損失を出しているところ
少なくなさそう。
はっきり言って俺はこういう業界や
金融取引の仕組みとかを全然理解出来ない。
物を製造、販売して利益を得たり、
企業の真の業績によって株が
売買されて株価が上下したりする
単純な動きしか
分からないです。
あまりに複雑なマネーゲームみたいで
さっぱり頭に入ってこない。
自分で理解出来ないものには
手を出すな、と爺さんの教えを
守って生きていきます。
LTCMのときから,金融環境の急変でこけるところがでてくる。
それほど儲からなくなり,さらに大儲けしようとポジションを膨らませるようになると本当は潮時なのに,深追いしてどんどん傷を膨らませていく。でも当事者はまだまだと考えるものだ。
くわばらくわばら。